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- ゴミ取りピンセット
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2009.06.30 Tuesday盛り上げの際に最も注意することは、空中から飛んでくるゴミに注意することです。
最も多いのは繊維くずです。
漆にゴミが混入すると、漆が乾いたとき、そこの部分がぷっくりとニキビのように、盛り上がってみっともないことになります。
今の時期エアコンを消したり、部屋の中の空気を動かさないようにしても、服を着ている限り、繊維ゴミはなくなりません。
もし盛り上げている最中にこのゴミは入ってしまったら、このピンセットで挟んで取り除きましょう。
市販のピンセットではこれほど尖ったのはありませんので、サンドペーパーで磨きに磨いてギンギンにとんげたピンセットを作りましょう。
繊維ゴミなら確実に取り除くことができます。
- 安いサンドペーパー
- 盛り上げの際の漆の量
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2009.06.22 Monday盛り上げの際、漆の量についての話
私の場合文字の太いところは高く、細いところは低く書くのをモットーとしていますが、ある現代の名工の作品を見る機会があって、漆の量を見ると、かなり低く、確かに上品なのですが、数回対局すると、漆がなくなってしまうのでは、と思いました。
私は漆の量は高すぎず低すぎず適量が有ると思います。ところがこれが意外と難しく、初めのうちはどうしてもボテっと漆を置きやすく、どうしても高くなってしまうものです。この場合字の交点がダレ安く、丸くなってしまうこと、鋭角のところは特にみっともないものになってしまうことが上げられます。
これを防止するためには、漆の量を盛りすぎないことの他に、柔らかすぎる漆を使わないこと、書く際に交点で書く方向の交わる漆(例えば車の最終画、縦棒を書くとき、横棒:おそらく5本:の漆)を引っ張らないことです。また鋭角部分は必ず鋭角方向に向かって(2方向共)書くことです。
- 綿棒付楊枝
- 薩摩黄楊 向日葵杢 昇龍齋書 盛り上げ
- 駒の削りについて
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2009.06.12 Friday皆さん、彫り駒の漆を塗ったあと、彫り埋めでは錆漆を埋めた後の削り出しはどうしてらっしゃいますか。
水研ぎ、空研ぎいずれの場合も注意する点があります。
廻し研ぎが初心者には良いとされますが、私はそう思いません。私は駒を直線に木目方向に引くのが良いと考えます。
まず削りカスが削りを妨げるのをご存じですか。廻して研ぐと駒の中心部分に削りカスがたまり、駒の5つの角が落ちやすいと言うことです。また丸く研ぐとどうしても長い時間廻しますから、削りすぎてしまう恐れがあると言うことです。直線に引きながら毎回削り面を観察すると、削りすぎ、片減りを防止できます。
もちろん直線引きでも引く方向の反対側(駒の天面を上にして下に引く場合は、天面側)にカスがたまりやすく、駒尻側が余分にとれ、丸くなりやすい欠点はあります。
側面(天の2面を除く)の削りは、例えば駒尻を右側にして右へ引く場合(側面を廻して研ぐ人はいませんよねえ)は右側(駒尻側)が先ほどの理由から、多くとれやすいので、必ず持ち替えて(天を右側にして)同じ回数引くようにしましょう。(駒の側面上側にサンダーの傷が残っているのをよく見ますが、この理由によります)駒尻面も同じようにしましょう。